top of page
検索
執筆者の写真Hiroko Fukaya

子どもになってほしい理想の姿があるならどうしたらよいか?

じめじめとした曇り空が続き、気持ちも少し沈んでしまいます。

早く梅雨が明けてほしいですね。。。

でも、

こんな時は、リビングにお香を焚いて、

ラヴェルの音楽を聴いてのんびり過ごすのが

私のお気に入りです。

さて、今日はまた子育てのお話しです。

勉強をしっかりしていい学校に入ってほしい

お行儀よく生活してほしい

お友達と仲良く、やさしい子になってほしい

などなど

親は子どものことを思う分、

期待もとても大きいですよね。。。。

では、こうした理想の姿に子どもになってもらうには

どうしたらよいでしょうか??

「勉強しなさーい」

「お行儀よく座りなさーーい」

「人の気持ち、ちゃんと考えなさ―い」 などなど

子どもにはしつけをしなければいけないと思いますよね?

ただ…

私からすると

これって、そこまで効果がないのではないかな?

と思うのです。

そりゃ、しつけはする必要がありますが、

最低限のしつけができている状態の後は、

本人が本当に「したい」と思うことでなければ

表面的な行動になってしまって、

うるさく言われるママやパパがいるところではそういう行動をとるけれど

いないところでは全くしないなんてことは

よく聞く話だと思います。

では

本当に子ども自身が

納得して行動するためには

どうしたらよいのでしょうか・・・・・???

それは

親であるあなた自身が

理想の姿を実現することです。

もしあなたが子どもだったら、

ソファで寝ころびながらワイドショーを見ている母親に

「勉強しなさーい」と言われても

「はーい」と素直に言えるでしょうか・・・・?

陰でお友達や旦那さんの悪口を言っている人に

「お友達と仲良くしてね」と言われても

素直にそうだと思えるでしょうか・・・・?

答えは「No」ですよね。

よくテレビで見ていると、東大生の親御さんは

常日頃からご自身の勉強を楽しんでご自宅でされている様子を目にしたりします。

また、お行儀のよいお子さんの親御さんを見ていると

そのお母さまやお父さまも、非常に優雅な立ち居振る舞いや所作を

なさっていて見惚れてしまったりします。

言葉遣いなども、かなり子どもは真似をしますよね。

心理学では、これを「観察学習(モデリング)」とよんでいます。

特に子どもは、信頼している、愛着のある大人の言動を極めて忠実に再現します。

そして、幼少期であればあるほど、それを無意識のうちに内在化していきます。

実際に自分が体験していなくても

大人の様子を見てきちんと自分に取り込むことができるのです。

そうすることで、実にたくさんのことを

日々吸収しようとしているのです。

(子どもの吸収意欲ってすごい!!)

行動主義学習理論の著名な研究者に

バンデューラという人がいます。

彼は、「ボボちゃん人形」という子どもと等身大より少し大きめの

ビニール人形を使い、ある実験をしました。

実験群の子どもには、大人が「ボボちゃん人形」に乱暴している様子をを見せました。

一方、対照群の子どもには大人が「ボボちゃん」と遊んでいる様子を見せました。

そして、その後の各グループの子どもたちを1人ずる部屋の中に入れ、自由に遊ぶ様子を観察したのです。

すると、実験群の子どもたちは対照群の子どもたちに比べて

「ボボちゃん」をなぐったり、銃を突きつけたり、などなど、

非常に攻撃的な様子が見られました。

つまり、大人の攻撃行動の様子を忠実に再現し

自分自身で攻撃行動を身に着けてしまっていたのです。

ここでポイントは、子どもが自分自身が経験したことがないことでも

他の人の行動を観察するだけで、

学習が成立するということなのです。

これを社会的学習理論と呼んでいます。

もし、勉強ができる子になってほしいのなら

自分も家事の合間などに勉強スタイルを習慣化する。

優しい子になってほしいのなら、自分も優しくある。

お行儀良くなってほしいのなら、自分の立ち居振る舞いや言動を

見直してみる。

そういうことをした方が

「○○しなさーーい」というよりもはるかに効果があると思います。

ぜひ、試してみてください。

ではまた。

失礼いたします。

閲覧数:14回0件のコメント

最新記事

すべて表示

簡単!認知行動療法のすすめ

簡単!認知行動療法のすすめです。 認知行動療法とは、近年比較的短期間で 高い効果が見られると注目されている心理療法です。 元々は精神分析療法や行動療法と言ったものが源流になっていたのですが それぞれの専門家たちが各療法に一部疑問を持った所から始まったものですが...

Comments


bottom of page